【神戸】知っておきたい六甲山の魅力~自然・夜景・温泉~

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はじめにー六甲山系の基礎知識ー

六甲山系は神戸の市街地の北にそびえる山岳地帯です。瀬戸内海国立公園の区域に指定され、新日本百名山にも選ばれるなど、都市の近郊に位置するものの、豊かな自然が広がります。登山、キャンプ、ゴルフなどのアクティビティが手軽に楽しめることから、神戸を代表する観光エリアの一つとなっています。

この記事では六甲山系の魅力を伝える上で知っておきたい以下の3つテーマについて解説します。

  • <テーマ1> 山の自然を堪能できる体験・スポット
  • <テーマ2>日本三大夜景に選ばれた夜景
  • <テーマ3> 六甲山系の温泉地・有馬温泉

 

六甲山系の範囲


各テーマに入る前に六甲山系の範囲について知っておきましょう。六甲山系は、兵庫県内の神戸市、芦屋市、西宮市、宝塚市にまたがる大小の山々を含んだ地域を指します。南北に狭く、東西長さ数十kmにわたって市街地の北側に連なっています。その範囲は、西側は須磨の鉢伏山周辺からはじまり、東側は西宮の甲山周辺まで広がっています。六甲山系の最高峰である六甲山は、標高931mになります。

<テーマ1>山の自然を堪能できる体験・スポット

六甲山系の大きな魅力としては、自然環境を利用した観光体験ができることです。登山やハイキングなどのアクティビティが楽しめます。また、特徴的な観光施設が集積しています。例えば、標高の高い六甲山の気候で育つ植物を鑑賞できる植物園、羊や牛などの家畜と触れあえ、乳製品がづくり体験ができる牧場、神戸の街が一望できる展望台などがあります。

登山・ハイキング


六甲山の登山やハイキングに関して旅行者に伝えたいのは、神戸における登山文化です。江戸時代までは、日本では山を神様が宿る場所だとして、山頂を訪れるための「信仰登山」が多く見られました。娯楽としての西洋式の登山は、1874年に3人の外国人によって初めて六甲山で行われました。その後も在留外国人が中心に行っていましたが、神戸に住む日本人も真似て、六甲山系の山に登るようになりました。北野異人館街や新神戸駅の裏にある再度山(ふたたびさん)を中心に、散歩の延長で楽しめる「毎日登山」がこの地域で特徴的なものです。現在でも週末になると六甲山系の登山道には多くの登山客が訪れています。なお、登山は登山ガイドや山岳ガイドのような専門的な知見が求められるため、一般的なガイドツアー行わないため、旅行者と一緒に登山をする機会はほとんどないでしょう。
登山をしなくてもロープウェイやケーブルカーが整備されているので、気軽に山頂付近の絶景を楽しむことができます。特に六甲展覧台や掬星台(きくせいだい)からの景観は、市街地での観光とは異なった魅力を伝えることができます。加えて、布引の滝でのハイキングもおすすめしたい体験です。新神戸駅からすぐに訪れることができ、1時間程度で滝の美しい景観を味わいつつ、地域に残る信仰など伝統文化を伝えられます。

観光施設の魅力


六甲山の頂上付近のエリアには数多くの観光施設が存在します。六甲天覧台、六甲枝垂れ、六甲ガーデンテラスではそれぞれ施設で楽しめる体験は異なります。フォトジェニックな写真を取りたい場合には六甲枝垂れ、神戸の土産店を購入したい場合には六甲ガーデンテラスをおすすめしましょう。また、いずれのスポットでも街が一望できる景観が楽しめます。
また、六甲高山植物園では涼しい気候を利用して世界の高山植物を約1,500種栽培しています。ロックガーデンという造園形式で、自然に近い状態で世界の高山植物が観賞できるように工夫されています。六甲山の四季折々の花も鑑賞できます。
六甲山牧場では、羊、牛、ヤギなどの家畜と触れ合うことができるほか、バター、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品をつくる体験を楽しめます。それらの製品を味わえる店舗も併設されています。
上記のようにそれぞれのスポットの特徴や旅行者に伝えるべき地域の魅力について調べておくのも必要ですが、六甲山上を案内する上では旅程がより重要になってきます。例えば、六甲高山植物園のように、施設によっては冬季に閉館する場所も存在します。加えて、ロープウェイなどの交通手段も冬季には最終便の時刻を繰り上げています。さらに、旅行者の滞在先にも注意をする必要があります。有馬温泉に旅行者が滞在している場合には市街地に戻らず、六甲有馬ロープウェイの六甲山頂駅で解散するなどの対応も求められます。

<テーマ2> 日本三大夜景に選ばれた夜景

六甲山系においては、神戸の市街地を一望できる夜景も欠かすことのできない体験です。摩耶山の掬星台をはじめ、数多くの夜景スポットが存在するので、それぞれの場所からどのような景色が見えるのかを把握しておきましょう。

掬星台の夜景


掬星台を案内する上で押さえておきたい知識としては、国内の他の展望スポットとの違いです。北海道の函館山、長崎の稲佐山と並び、掬星台のある摩耶山からの夜景は、日本三大夜景に選ばれています。函館山(334m)、稲佐山(333m)と比較すると、標高が702mとより高い場所にあるのも特徴の一つです。掬星台の名前も「手で星が掬(すく)える」ように標高が高いということに由来します。
案内する際には、展望台から見える景色について解説する必要があります。目の前に見える六甲アイランドやポートアイランドをはじめ、三宮周辺の市街地や大阪湾などの位置を把握した上で紹介しましょう。
掬星台訪問前に、旅行者がすでに訪問した観光地や滞在先のホテルを聞いておき、それらの場所との位置関係を紹介してみましょう。また、掬星台へ訪問する前に摩耶山天上寺を訪れて、六甲山系の歴史・文化を紹介するのも良いでしょう。
最後に、集合場所、集合時間に合わせた最適なアクセス方法も確認しましょう。市街地から掬星台までは、まやビューラインを利用することで訪問可能ですが、麓にある摩耶ケーブル駅へのアクセスは電車やバスなどいくつかのパターンがあります。

六甲山の夜景


掬星台は日本三大夜景として紹介されることが多いですが、六甲山では「1,000万ドルの夜景」と紹介されることが多いです。これは六甲山の山頂から見下ろしたときに見える街の灯りに必要な電気代がおよそ1,000万ドルを超えると算出されたことに由来します。六甲天覧台や六甲ガーデンテラスでも景観を味わえますが、周辺には神戸六甲迎賓館など宿泊施設も充実しています。また、展望台以外にもROKKO森の音ミュージアム、六甲山アスレチックパークGREENIAなど周辺の観光施設も充実しているため、親子連れにも人気です。
最後に六甲山を訪れる際も、六甲ケーブルや六甲山上バスなどの交通手段の時刻表、運賃など、アクセス方法を確認しておきましょう。

<テーマ3> 六甲山系の温泉地・有馬温泉

有馬温泉は神戸を代表する観光エリアとして有名であるほか、日本三古泉、日本三名湯にも数えられているほど、歴史由緒や知名度のある温泉地でもあります。六甲山系の北側に位置し、温泉の湯質も六甲山系とも関わりがあります。

有馬温泉の特徴


有馬温泉を案内する際は、日本三古泉や日本三名湯など国内における位置付けを紹介し、歴史や泉質の特徴などを伝えると、旅行者の温泉に関する理解が深まります。
8世紀頃に書かれた日本書紀や風土記の記述によると、道後温泉(愛媛県)、白浜温泉(和歌山剣)とともに有馬温泉が登場します。その当時から温泉地として知られていたことから、日本三古泉の一つと言われています。また、徳川家康に仕えた学者の林羅山の記述によると、草津温泉(群馬県)、下呂温泉(岐阜県)と並んで評価されたことから日本三名湯とも言われています。
有馬温泉は1300年以上の歴史があります。傷ついたカラスが温泉によって短期間で治癒した「有馬の三羽からす」の伝説が残っていますが、631年に舒明天皇(じょめいてんのう)が約3か月滞在したという記録が根拠とされています。飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した僧侶・行基によって温泉地として整備され、その後豊臣秀吉が湯治のためにたびたび有馬温泉を訪れたため知名度が高まりました。近代以降には伊藤博文、福沢諭吉、谷崎潤一郎などの著名人も滞在するなど多くの著名人を引きつけてきました。
このような有馬温泉にゆかりの人物や逸話を旅行者の知識や興味に合わせて紹介しましょう。このほか、温泉街を練り歩くのも外せない体験です。炭酸泉から発展した日本初のサイダーを味わったり、名物の炭酸煎餅などを楽しめる三ツ森炭酸泉店を訪れたり、有馬温泉の入浴剤をはじめ個性的なお土産を販売している吉高屋など、地域ならではのお店が各所に存在します。

温泉への入浴

有馬温泉を案内する際、実際に入浴をするかで対応が大きく変わります。海外からの旅行者は、浴場で裸になることに抵抗感を覚える人もいることから、入浴施設に入る前に旅行者の意思を確認しておきましょう。入浴は避けたい旅行者の場合には、神戸市営の入浴施設である「金の湯」に整備されている足湯を紹介しましょう。加えて、この施設ではタトゥーを入れている方でも入浴が可能です。
温泉の入浴に関連して、湯質について紹介する場面が出てきます。有馬温泉の特徴としては、成分も色合いも異なる2種類の温泉が楽しめることです。六甲山系にある活断層から温泉水が噴出していて、鉄分を多く含んだものは「金泉」と呼ばれ、炭酸やラジウムを含んだ無色透明なものは「銀泉」と呼ばれます。有馬温泉内にある神戸市が管理する泉源7カ所のうち、天神泉源や極楽泉源など金泉が4か所で、残り3か所が銀泉となっています。

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